さよなら！たくましく育てよ！
「さよなら！たくましく育てよ！」 
3ヶ月あまり共に過ごした「同居人」といよいよ分かれる時がきた。あまり可愛がり過ぎて少々巣立ちの時期が遅れたかもしれない。暖かい日差しに促されるように、「旅立ち」の儀式へと出発した。「雰囲気のある静かな谷筋から」送り出してやりたいのが「親心」ではあったが、申し訳ないが諸般の事情により、やや失礼な「人間臭い」場所から「お別れ会」をはじめることになった。言い訳がましいが、見送り人を一人増やしたことが、私としてのせめてもの心尽くしであった。短い間だったが、面倒を見させてもらい、最近富みに活動的になり、意欲的に餌を追う姿にたくましさを感じていたが、これからもずっと元気に育ってほしい、と願わずにはいられなかった。巣立ってゆく稚魚たちを見送りながら、私は呟いた。「元気に育てよ！これからは自由がいっぱいだけど、敵も多いぞ。おいしい餌も、安全な逃げ場所もすべて自力で探すんだぞ！誰に頼るでもなく、たくましく自分を鍛えて、育っておくれ・・・・・」・・・・・隣で一緒に見送っていた同行者の弁。「私と同じだね！・・・」！！！！．
